開催日:2024年5月11日(土)
五条大橋といえば、弁慶と牛若丸の出会いの場として、童話や童謡でも親しまれてきました。ところが平安時代の五条橋は、今の場所より北に当たる松原橋あたりに架かっていたことをご存知でしょうか。今の五条橋は、豊臣秀吉が創建した方広寺大仏殿への参詣の便を図るため、旧六条坊門小路に五条橋を付け替えたことに始まります。そしてその後いつの間にか通り名も、五条橋通、五条通と変わってしまいますが、本来の五条大路は、今の松原通に重なります。
この松原通付近には、じつは平安時代に由緒を持つ寺社がいくつも残されています。ビルなどに埋もれそうになりながらも、京都の街の人々の信仰が守り続けてきた大小の寺社。
菅原道真(すがわらみちざね)の屋敷跡にある菅大臣神社では、左遷される道真が「東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花主(あるじ)なくとも春な忘れそ」と詠んだ庭の梅が、道真を慕って太宰府に飛んで行ったという「飛び梅」が、元あったのは当地とされます。
またなんと『義経記』で義経と弁慶の出会いの場として登場するのは、五条橋ではなく、松原西洞院にある五條天神宮なのです。あまり知られていない逸話に満ちた松原通近辺を辿ります。
なかでも、今回、普段は非公開の平安仏、因幡堂(いなばどう)の因幡薬師(重要文化財)を特別に拝観させていただくこととなりました。幾たびもの大火を潜り奇跡的に伝えられたその美しいお姿をぜひお近くで拝してください。
タイムスケジュール
12:30 | 松原橋公園集合 平安京の五条大路(松原通)の説明を聞きながら西へ |
13:00 | 講義会場の京町家(京扇子 大西常商店)着 |
13:10 | 講義・平安京の五条大路と因幡薬師について(70分) |
14:20 | (休憩) |
14:30 | 末富製「唐衣(からころも)」と薄茶を楽しむ |
15:00 | (休憩) |
15:15 | 大西常商店 出発 |
15:20 | 因幡堂 平等寺 着 因幡薬師特別拝観 |
15:50 | 因幡堂 平等寺 出発 →新玉津島神社→末富→親鸞聖人御入滅の地→ |
16:30 | 五条天神宮 着 |
16:40 | 五条天神宮 出発→菅大臣神社→班女塚→繁昌神社 |
17:00頃 | 解散 |
講師プロフィール
栗本 德子(くりもと・のりこ)
1956年京都市伏見区生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。京都芸術大学大学院教授。専門は日本美術史、宗教文化史。京都芸術大学では、京都の暮らしと文化の継承に強い関心を持ち、より多くの人に伝えるべく、大学のWebマガジン「瓜生通信」で「京の暮らしと和菓子」などを執筆。人気記事となっている。今回の企画の元になる記事は以下のリンク先で見ることができる。
「松原通界隈のぶらり歩きと栗きんとん」
集合場所(松原橋公園)
企画概要
受 講 料 | 11,000円(因幡堂 平等寺特別拝観料・薄茶/お菓子代などが含まれます) |
参加申込 <申込締切:5月1日> | https://ittekijuku8.peatix.comよりお申し込みください。 ※お申し込みいただいた方に、集合場所や交通手段等の詳細をお送りいたします。 ※新型コロナウイルスの感染状況や荒天などの理由により、催行中止になる場合があります。(その際はpeatixより全額返金させていただきます。また、最少催行人数に満たない場合は催行を中止いたします。その場合も同様に対応致します。) |
定員 | 15名(対象は中学生以上/最少催行人数:8名) |
お問合せ | 有限責任事業組合 一滴塾 Tel: 070-9058-6735〔13:00〜19:00(土日祝を除く)〕 E-mail: madoguchi@ittekijuku.jp/ホームページ:https://ittekijuku.jp |