一滴塾について

一滴塾について

一滴塾は、京都を中心として今もなお豊かに生き続けている伝統的な日本文化を、より深く学び、体感していただくための企画や講座を提供する会です。

京都芸術大学の歴史遺産学科で長年教鞭を執ってきた栗本德子は、通信教育部でフィールドワークを駆使した人気授業を多数企画、実施してきました。2022年春、定年を迎え名誉教授となったことで、こうした学びをより広く、多くの人に提供したいとの思いから、教職員茶道部の仲間3人で会を結成しました。会の生まれた場は、まさに同大学の茶室「颯々庵」でした。

茶道の縁で繋がった私たちは、禅語「一滴潤乾坤」に倣って会の名を「一滴塾」としました。これには、人々の生活や人生そのものを豊かに潤すような「知の探訪」の機会を創出したい、との思いを込めています。そして、先人たちが古の頃から永々と繋ぎ、また現在もなお生きている伝統文化の現場を訪ね、五感で体感しながら学ぶことに重きを置きたいと思います。

思えば、京都芸術大学の創立者 徳山詳直氏が、「芸術・文化」による国づくりの志を立てたのは、松風が渡りゆく「颯々庵」のすぐかたわらの地でありました。2014年に他界した同氏の遺志に少しでも寄与できることを願いつつ、受け継がれてきた大切な「もの と こころ」を感受することで、現在を生きる人々にとってこれからの行き先を考える「智」の一雫となれることを目指してまいります。

名 称:有限責任事業組合 一滴塾
登 記:2022年6月1日
住 所:〒606-8101 京都市左京区高野蓼原町1-3-122

メンバー紹介

鈴木 苑子

1987年、東京女子大学文理学部英米文学科卒業。1991年、株式会社コスモピーアールに入職し、「広報」のスペシャリストに。フリーランスを経て、1999年、京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)東京事務所入職。2011年、京都本校へ異動となり、学生募集とは別の広報専門部署を任されてスタート。2018年、独立し、広報コンサルティング会社 株式会社パルティスを設立。裏千家茶道は1984年から学び、準教授の資格を持つ。

株式会社パルティス

栗本 德子

1979年、同志社大学文学部文化学科卒業。1980年より3年間、社団法人 日本図案化協会 日図デザイン博物館学芸員として勤務。『フランス染織文化展 ―ミュルーズ染織美術館コレクション―』(1981年)などを担当。1985年、同志社大学文学研究科博士課程前期修了。1988年、同博士課程後期単位修得退学。1998年より京都芸術大学教員。2022年4月より同大学名誉教授。1988年より同志社大学嘱託講師。著書に『文化史学の挑戦』(思文閣出版、2005年)(共著)、『日本思想史辞典』(山川出版、2009年)(共著)、『日本の芸術史 造形篇1 信仰、自然との関わりの中で』(藝術学舎、2013年)(栗本徳子編)、『日本の芸術史 造形篇2 飾りと遊びの豊かなかたち』(藝術学舎、2013年)(栗本徳子編)など。京都芸術大学Webマガジン「瓜生通信」に執筆中:「京の暮らしと和菓子」

山本 春菜

2009年、京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)芸術学部アートプロデュース学科卒業。東京での会社勤務を経て、2015年より京都在住。現在、京都文化日本語学校非常勤講師。日本和装師会認定師範。鈴木春菜の名前で俳句を詠む。作品展「POETRY FROM THE SOURCE」に俳句で参加。俳句・短歌を軸に多ジャンルの創作者が集う場「301」の運営に関わる。共著に『301 vol.2ダダダダウッピー』(象の森書房、2019年)

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